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1999/09/22
<党代表選>不法廃棄物に悩む「豊島」目の前に、環境政策、政治浄化訴える/高松、岡山遊説
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翌22日、3候補は東京から空路で高松に入り、市内のデパート前で街頭演説。その後、電車で瀬戸大橋を渡って岡山市入りし、駅前での街頭演説、ホテルでの立会演説会に臨んだ。高松では雨が一時上がり、約300人の買い物客が立ち止まって真剣な表情で演説を聴いた。岡山では小雨がぱらつく中、市電の降車場で雨をよけながら約100人が、立会演説会場には約500人の市民がそれぞれ集まった。


 菅候補は岡山県が本籍地。子どもの頃の思い出話から、約50万トンの廃棄物の不法投棄で問題になった瀬戸内海に浮かぶ香川県の豊島(てしま)の話題をいずれの会場でも取り上げた。

 厚相在任時に、厚生省の官僚の反対を押し切って視察に訪れた話から、「今回の代表選ではこれまでの『口7割・耳3割』から、『口3割・耳7割』を公約にして、もっと人の意見を聴くようにしたが、役人と対するときには耳7割では官僚の言いなりになってしまい、全く問題解決ができない」と指摘。自民党総裁選に出馬した加藤紘一氏の「巨大与党ができると役人任せになりやすい」とのコメントに賛意を表し、「未来に無責任な自自公政権に対して、未来に責任を持つ政治は民主党がやっていかないといけない」と訴えた。


 鳩山候補は、祖父の鳩山一郎元首相を支えた三木武吉氏のふるさと高松の街頭演説では、「今の自民党は祖父や三木先生が描いていたのとはあまりにも違った姿であることに、2人の先達は嘆かわしく思っているに違いない」と述べた。

 また祖先が勝山藩士で鳩山家ゆかりの地である岡山では、「自民党総裁選では小渕派だけで15億円使ったそうだが、私たちは3人あわせて2、300万円」だと述べ、かつて自民党小渕派にいたときのエピソードを披露しながら、「お金の結びつきに支えられて政治をやっている派閥では、国民の声は聞こえない」と自民党の金権体質を批判。政治家個人への企業団体献金禁止の先送りを狙う自民党に対し、「民主党だけでも先に禁止し、クリーンな政党として、自民党との根本的な違いを見せつけたい」と強調した。


 横路候補はこの日、環境問題に演説の多くを費やした。台湾やトルコなど今年世界で相次ぐ大震災や、間近に迫っていた台風18号など大型化する台風の話題から地球温暖化問題に触れ、「科学技術の発展で生活は豊かになったが、地球は悲鳴を上げている。大量生産・大量消費・大量廃棄の構造を変えて、適度に生産し適切に消費しゴミを少なく抑える社会にしていかなくてはいけない」と述べ、「環境循環型社会」を、福祉社会、情報社会と共に次の社会づくりの視点に据えるよう訴えた。

 横路候補は、ビール醸造の廃棄物による魚の養殖、北海道の生活クラブ生協による「共用ビン」など、いくつかの実例を挙げながら、「これに取り組むことで、技術革新や新たな投資が生まれる」と、環境への取り組みが経済波及効果をもたらすことも強調した。

 岡山の立会演説会では、3候補の意見表明後、会場から「首相になったら第一に何をしたいか。ひとつだけ短く答えて」との問いかけが。

 鳩山候補は「祖父の一郎がまずやったことは(要人警護の)SPの廃止、(官僚の)ゴルフと麻雀の禁止だったが、そういう答えは望まれていないでしょう。景気回復が第一だ」。菅候補は「諫早湾の水門を開け事業をストップさせる。それをやらないなら農水大臣を交代させ、反対する役人は農水事務次官以下全部クビ。無駄な公共事業をなくすスタートだ」。横路候補は「国民年金の全額国庫負担と共に、現在の年金水準を切り下げないことを国民に宣言したい」と、それぞれ答弁した。

 また、この会場で行われた代表選の「市民投票」の評価を問われた3候補は、「私たちの政党は、共通の志でつながれたネットワーク型政党」(横路候補)、「市民参画の政治が民主党の原点。代表選に限らず、皆さんの意見で政治を動かす政党にしたい」(鳩山候補)、「全国一律のやり方は巨大組織に依存してしまう。地域ごとに市民の声をまとめるやり方を工夫してほしい」(菅候補)と、それぞれ「大賛成」した。

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