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1999/09/14
<党代表選>地方遊説 3候補、札幌市で熱弁ふるう
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民主党代表選挙に立候補した鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3候補は14日、2か所目の遊説地・札幌に入り、さわやかな秋晴れの下での街頭演説と立会演説会を行った。

 街頭演説会場となった大通公園近くのデパート前には、演説会開始の30分以上前から次々と聴衆が集まり、スタッフの配る選挙公報に熱心に目を通しながら候補の到着を待った。候補の演説が始まる頃には聴衆は約400人に。

 選挙監理委員の千葉景子参議院議員の司会で始まった演説会は、開催地から民主党北海道代表の竹村泰子参議院議員が、選挙監理委員を代表して地元選出の峰崎直樹参議院議員がそれぞれあいさつした後、候補の演説に入った。

 始めにマイクをとった横路候補は地域振興券、ガイドライン関連法、盗聴法を例に「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という原則を踏みにじっている」と自自公を強く批判。経済政策では、規制緩和で生まれ、従来より1万円も安い運賃を実現した北海道の航空会社エア・ドゥを例に上げ、同社に対して、既存の大手各社が、同社便の前後の便だけ安い賃金を設定し、エア・ドゥ潰しを行っていることを不公正だとして批判。「規制緩和だけでなく、フェアな競争を確保することが大事だ」と強調した。

 次に鳩山由紀夫候補は、これまでの民主党の国会対応を「相手の土俵で闘ってしまった」と反省、「企業団体献金を禁止する法案を民主党として提出し、成立しなくても民主党自身はそれを実行するくらいの身構えで、土俵を作っていくことが大事」と述べた。また「札幌は日本のソフト産業のメッカだが、電話通信費が日本は米国の10倍」と指摘し、「米国なみの通信費を実現することで10数兆円の公共事業に匹敵する仕事が生まれる」と、経済再生へのビジョンの一端を披露した。

 菅直人候補は、「官僚に権限を持たせ、あのような不祥事を起こす神奈川県警にも盗聴させて国民をコントロールする」自自公政権の国家主義に対し、「情報公開、国民の知る権利によって国民が行政をコントロールする国民主権を実現する」と民主党の対抗軸を表現。また「日本の勤勉性、技術力、開発能力は依然として高く、ボーイズ・ビー・アンビシャスでいけるが、それを押さえ込んでいるのが官僚中心の規制だ」と官主導からの脱却を訴えた。

●「党員にも選挙権を!」〜聴衆から要望も

 この後、市内のホテルで行われた立会演説会では、用意された1000席を埋め尽くす市民が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。

 横路候補は先の国会で成立した産業活性化法を「従業員を解雇すれば税金をまけるというリストラ法。そんなことを奨励する政府は世界中どこにもない」と批判。「1兆円の投資の雇用効果は公共事業で20万人、福祉分野で29万人だ」と従来型景気対策からの転換を提言した。

 鳩山候補は、徴兵制を容認したかのように新聞報道されたことについて「誤解があったようだ。徴兵制はどんなことがあっても認めるべきではない。緊急事態法制を整備すれば徴兵制などとらなくても、しっかり国を守る議論ができるのではないかと申し上げたい」と真意を説明した。

 菅候補は、河川行政を、コンクリート護岸で河川環境を破壊してきた建設省河川課だけに任せず、水源である山を管轄する林野庁と環境庁と建設省河川課を統合するアイデアを披露。「自民党の下では大臣は省庁の利害代表なので、こうした統合は実現しない」と訴えた。

 会場からの教育改革についての質問には、「子どもを一個の人格として認める教育、先生・学校に自由な発想を認める施策が必要」(鳩山)、「公共心を育てる教育が必要。答えを考えさせる教育をしてこなかった」(菅)、「地方で独自性のある教育ができる仕組みを。文部省の必要性はあまりないのでは」(横路)などと答えた。

 また会場からは選挙管理委員会に対して「私たちの熱い思いはどう表現したらいいのか。党員にも選挙権を」との要望が飛び出した。峰崎委員が「準備のための時間不足など物理的な要因もあり、今回は従来方式になった。議員総会では来年は必ず党員による投票を実施しようという話になった」と説明し、理解を求めた。(レポート=片桐真・民主党札幌)

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